どうも、ジュンパンです。
今回はアメフト歴20年の俺がアメフト初心者の人たちのために語っていくで。
少しでもアメフトが日本でメジャーになるような後押しをしたい。
・アメリカンフットボールのルールを人にうまく説明できない人
・アメフト見るのは好きだけど、ルールはあまりわからず、もっと楽しみたい人
・これから、アメリカンフットボールにチャレンジしたいと思っている人
まず、ジュンパンのアメリカンフットボール(以下アメフト)歴は18年になる。
どんなことをしたかは、このリンクから見てなー。
今までいろんなスポーツに魅力を感じた事はあるけど、やって楽しい、観て楽しい、話して楽しいスポーツはアメフトだけ。
アメリカで最も人気のあるプロスポーツリーグ「NFL」の平均年俸は2億円と言われていて、最高年俸は35億円ほど。
NFLの視聴方法おすすめはこちらから
日本でも「Xリーグ」という社会人リーグが今メディアに参入してきて、徐々に知名度は上がってきているはずやけど、まだまだマイナースポーツの部類に入る。
いろんなところから、ルールを教えてくれっていう声も聞くんやけど、なんかうまく説明できなかった事が多いから、そんな人たちのために書きだす。
目次から、わかってないとこだけ飛ぶこともできるから、かいつまんでみていって。
ほな本題いこかー。
この記事は10分で読めるから。
アメフトを簡単に説明できるようになりたいという方は、読んでいってね。
そもそも、アメフトって何?
めちゃくちゃ簡単に説明すると「陣取り合戦」。
戦国時代とかの、陣地の取り合いみたいなもの。
野球がスリーアウトで攻守交代するように、アメフトは攻撃側に4回の攻撃権がある。
そして、サッカーの複雑にしたスポーツとよく言われる。
サッカー | アメフト | |
得点方法 | ゴールにボールを入れる | エンドゾーンにボールを運び込む |
ボール | 丸いボール | 楕円形のボール |
運び方 | 足で蹴って運ぶ | 手で持って運ぶ |
目指し方 | パスやドリブルで目指す | パスやランで目指す |
しかも、ラグビーにも似ていると言われるけど、ボールも大きさ全然違うし
ルールも、防具もつけてないとか、全然違う。ラグビーとの違いはまた別途書く。
いろんな球技スポーツの究極体が、アメリカンフットボールということも言われている。
その中でも、最も魅力的なのが、戦術とか時間の使い方とか、めちゃくちゃ戦略スポーツだという点。
個人技ももちろんあるけど、どちらかというと、戦略で結果が全て決まると言っても過言ではない。
ルールや反則がわかればわかるほど、ハマっていくスポーツ。
簡単にルールをまとめて書くと
ジュンパンなりに、いろんな情報をまとめて書くとこうなる。
陣取り合戦のスポーツ。攻撃するチーム(オフェンス)には4回の攻撃権(4ダウン)が与えられており、パスプレーやランプレーなどで、4回の攻撃のうち10ヤード(9.14m)以上進むと、新たに4回の攻撃権が獲得できる。オフェンスはそれを繰り返しながら、相手エンドゾーンを目指し、タッチダウン(6点)やフィールドゴール(3点)を狙う。逆に、守備するチーム(ディフェンス)はオフェンスの4回の攻撃のうちに10ヤード以上進めないように阻止する。阻止できた場合、攻守交代となり、相手に攻撃権がうつる。野球でいうところの3アウトが、アメフトでは4アウトであると仮定できる。
色々な参考書とかを見て、ジュンパンなりにまとめたけど、いまいちイメージが掴みづらい。
この記事を一回読んで、ここまで戻ってきてみて理解できれば、初心者脱出できたといえる。
プロローグ、チーム構成
まず、アメフトにはオフェンス(攻撃側)とディフェンス(守備側)、スペシャルチーム(キッキングのみ)の3つのポジションに大きく分かれている。チーム内で3つのチームに分かれていて、それぞれの役割を全員が果たして、1つのチームができている。
試合中のイメージで言うと
「味方のオフェンス」VS「敵のディフェンス」
「味方のディフェンス」VS「敵のオフェンス」
「味方のスペシャルチーム」VS「敵のスペシャルチーム」
という組み合わせになる。
だから、自分がもし「オフェンスチーム」であれば、敵の「オフェンスチーム」については何も知らなくていい事がほとんど。完全な分業体制で、揃っているのが、1チームになっている。
オフェンスはボールを持って、エンドゾーンを目指して陣地を広げていく。ディフェンスは陣地を広げられないように、タックルして倒したり、ボールを奪ったりして阻止をする。
フィールドには両チームそれぞれ11人の選手が同時にフィールド内に存在できる。
他のスポーツとは違うのが、ベンチの人数に上限はない。だから、状況に応じて人を選別して交代させる事ができる。そして、交代の回数制限もないから、何回もベンチとフィールドを行き来する。
フィールドについて
アメフト専用グラウンドというのは、日本では少なくて、だいたいサッカーができる場所とか野球ができる場所で開催される。
端から端までは、エンドゾーンを合わせて120ヤード(約110m)で、両方に2本のポールが立っている。
この両端のエンドゾーンを狙って、お互いに陣取り合戦をしていく。
中央のヤードライン(50ヤードライン)で、2つの陣地に分けられて、それぞれの自陣と敵陣と呼ばれるように区別される。
フィールド上のボールの位置は、「陣地(自陣or敵陣)+エンドゾーンまでの距離」で表される。
ボールの位置が、自陣の40ヤードにあるとすれば
「自陣60ヤードから、1回目の攻撃」
などと言われる。
攻撃(オフェンスチーム)
攻撃チーム(以下オフェンスチーム)について。
オフェンスチームは自陣を広げて、敵陣に乗り込み得点を取る役割。
基本的には、オフェンスの選手がボールを持って得点を入れるためにエンドゾーンを目指す。
攻撃チームが、パスとかランとかでボールを敵陣に運び込んでいく過程で、次の場合、「一旦停止と言う事」で
プレーが止まる事が多々ある。それが、ボールデッド(Ball Dead)。仕切り直しとも言われる。
稀な場合を除いて、ほとんどの場合、これでボールデッドするよっていうのを書いていくな。
- ボールを持った選手が、足、手以外の体の一部が地面に触れた場合
- ボールを持った選手が、フィールドの外にでた場合(アウトオブバウンズ)
- 前にパスを投げて、パス失敗と判断された場合。
- どちらかのチームがタイムアウトをとった場合
- 点が入った場合
- 攻守交代になった場合
- プレー続行できない反則があった場合
全てではないけど、ここまでわかっていれば、だいたいなぜプレーが止まったのかがわかる。
そこで、重要になってくるのが、攻撃権【ダウン】という考え方。
アメフトには、オフェンスは攻撃ターン(4回の攻撃)で、10ヤード以上進まなければならないというルールがある。
攻撃権は4回与えられていて、それぞれ1〜4回で呼び方が違う。
1回目:ファーストダウン、2回目:セカンドダウン、3回目:サードダウン、4回目:フォースダウン
それぞれの攻撃で、ボールデッドしたボールの位置から、次の攻撃が始まる。
上記の「攻撃が始まる〜ボールデッド」が1回の攻撃権(1プレイ)。
1回目の攻撃(ファーストダウン)が、始まる位置から、10ヤード以上ボールを前に進める事ができると
もう一回1回目の攻撃(ファーストダウン)が得られる。【ファーストダウン獲得】
オフェンスの攻撃の仕方(ラン攻撃、パス攻撃)を簡単に解説していく。
ラン攻撃(ランプレイ)
その名の通り、ボールを持って走る攻撃。
ボールを持っているとタックルされる。
ボールを持っていない味方が、ボールを持っている人を守る(ブロック)
ボールを持っている人(以下ボールキャリア)がディフェンスからのタックルをかわして、ボールを相手陣地に運んでいく戦法。
一般的に、ラン攻撃は最もベーシックな攻め方で、着実に前にボールを運びたい場合に使う。
ここでいうローリスクというのは、ボールが奪われて攻守交代になる可能性が低いと言う事。
ラグビーみたいに、前にボールを持っていくのが一番イメージしやすい。
けど、アメフトはボールデッドになるとプレーが一旦停止になり次のプレーの作戦会議をする。
パス攻撃(パスプレイ)
ディフェンスのいないところに、オフェンスチームが走り込んで、そこにボールが投げられて相手陣地に運んでいく戦法。1回の攻撃権(1プレイ)で、前にパスを投げられるのは1回だけと決められている。
一般的に、パス攻撃は大きく前にボールを運びたい時に使う。
ただ、ランブロックと違うのが、相手にボールを奪われて攻守交代になる可能性が高まりハイリスクという事。
ボールを投げるという事は、手から一旦離れるわけで、コントロールを間違えると、敵チームに奪われる。(インターセプト)奪われた地点から、敵チームのオフェンス攻撃が始まる。そうなると、敵チームがかなり有利な位置で攻撃が始まる。
ただ、成功すれば、大きく前にボールを進める事ができるため、ランプレイとパスプレイを織り交ぜて、得点を狙いに行く。
パント
だいたい4回目の攻撃の時に、パントを選択するかいつも通りプレーを選択するかを決める
パントは、攻撃権を放棄して行う、陣地回復するために、ボールを蹴る戦法。
フォースダウンで、ファーストダウン獲得ができなかった場合に、敵チームにとって都合のいい位置から攻撃されてしまう事がほとんど。そこから、得点されてしまう。
パントをする事で、そのリスクを避けて、相手陣地深くにボールを蹴り込む。
そうすると、攻守交代になるけど、相手の攻撃を自分たちのエンドゾーンより離れた場所から、攻撃の開始をさせる事ができる。
ここで出てくるのが「スペシャルチーム」で、チームで蹴る事だけを専属にしている選手が出てくる。
敵チームも、「スペシャルチーム」が出てきて、深く蹴られてきたボールを少しでも脚の速い選手が、相手陣地に戻せるようにする。
そこで、ボールデッドになると攻守交代。
守備(ディフェンスチーム)
ディフェンスというと、守るような地味なチームかと思うが、実はアメフトはディフェンスが「攻め」といっても過言ではない。矛盾してるけど、、、。
ジュンパンも、高校からずっとディフェンス一本で育った。野生的な性格で気性が荒い人が多い。(アイシールド21より)
ディフェンスはボールを持たない側のチームで、前述のように多彩に攻撃してくるオフェンスが得点するのを止めるのが大きな役割。
ランプレーでは、邪魔してくる敵チームを薙ぎ倒し、ボールキャリアにタックルして倒す。ボールデッドする前に、ボールを落とさせたり、奪ったりする事を常に狙っている。
パスプレーでは、相手の投げたパスをインターセプトする事で、ボールを奪おうと常に狙っている。
そのために、激しいタックルや進路を妨げる行為、相手のプレーを読む事など、頭も使えて、直感的に激しい動きが好きな選手が多い。
強いアメフトチームは、ディフェンスが強い。以下、ジュンパンの尊敬するコーチの言葉で、これは身に染みてる。
それだけ、チームの勝敗を大きく分けるポジション。
得点方法
得点方法は大きく2パターン。タッチダウンとフィールドゴール。
タッチダウン(得点:6点)
オフェンスが、パスプレーやランプレーで、持っているボールを敵チームのエンドゾーンに運び込む事をタッチダウンという。
ラグビーは、エンドゾーンにボールを地面につけるけど、アメフトはつけない。
ランプレーで、ボールを持っているオフェンス選手が、エンドゾーン内にボールを入れる。(ボールだけ入れる事でも、タッチダウンになる)
パスプレーで、エンドゾーン内にいるオフェンス選手にパスが成功する。
この場合が、タッチダウン。アメフトで一番盛り上がるシーン。NFLとかやと、会場全体が揺れるように騒がれる。
タッチダウンの後、PAT「ポイントアフタータッチダウン」という追加点を獲得できる方法がある。
PATのルールは
- ゴールライン前15ヤード地点から、端の2本のポールの間に通すようにキックでボールを入れる、(得点:1点)
- ゴールライン前3ヤード地点から、攻撃の開始をして、再びタッチダウンを決める:ツーポイントコンバージョン(得点:2点)
タッチダウンは、PATと合わせて得点を獲得できる。
この、PATの1点、2点が、ゲームの終盤で大きく勝敗を分ける事もある。
PATが失敗すれば、得点は6点のまま。
ポールの間にキックでボールを通す時に出てくるのが、パントとはまた別の蹴る人「スペシャルチーム」のキック専門の選手。
そのため、キックで点を入れる1点は、ほとんどの確率で入るとされている。
ここで、欲張って2点を取りに行って、8点を取るか。
失敗して6点のままか。
確実なキックを選択して7点を獲得しにいくのか。
残り時間、得点差、タイムアウトの数、会場の雰囲気、チームの状況で、判断を都度変えていく。
フィールドゴール(得点:3点)
エンドゾーンの端にあるポールの間を通すようにキックし、入れる事ができれば3点が入る。
PATとは違い、キックする位置に決まりはなく、オフェンスの選手は何ヤードのどの地点からでも蹴る事ができる。
他にも、セイフティ(得点:2点)とかもあるが、ほとんどないので割愛する。気になる人は調べてみて!
試合時間(タイムマネジメント)
アメフトの試合時間は、4クォーター(Q:クォーター)制で各15分(NFLの場合)。リーグによって1Qの時間の長さに違いが出てくる。バスケットボールの試合と同じ。
前半 = 1Q + 2Q
ハーフタイム=12分
後半 = 3Q + 4Q
一見、15分×4=60分+ハーフタイム12分=72分でおわるように見えるが、オフェンスの解説で行ったように
ダウンという概念があり、時計が止まる。
そのため、実際の試合時間は60分よりはるかに長く、大体1試合で2時間半〜3時間になる。
時計が止まる条件は、次の通りが代表的。
- 得点が入った時
- 攻守交代が起こった時
- 反則があった時
- 怪我人が出た時
- タイムアウトをとった時
- ボールキャリアが、フィールドの外に出た時
- パスが失敗した時
ボールデッドの時の条件と同じやん。と思うかもしれんけど、よく見返して欲しい。少し違う。
それ以外の場合は、時計が流れる。
後半の最後の方になってくると、双方のチームで次のような考え方が生まれてきて、プレーが読みやすくなる
得点をリードしているチーム:できるだけ時計を止めたくない。早く試合を終わらせたい。
得点が負けているチーム:できるだけ時計を止めて、得点のチャンスが欲しい。
このような、色々な駆け引きが、両チームのヘッドコーチ(監督のような人)同士で争われている。
時間の使い方だけで、こんなにドラマが生まれるスポーツは他で聞いた事ない。
ラスト1分でも、10点以上の得点差がひっくり返るなんて事があるスポーツ。魅力的やねー。
余談:ハーフタイムショー
前半と後半の間に、ハーフタイム12分があり、その間にハーフタイムショーと呼ばれる華やかな演出やったり、ショーがある。
よくあるのが、チアリーディング達の素晴らしいダンスやパフォーマンス。
NFLの決勝戦「スーパーボウル」のハーフタイムショーは毎年名だたるアーティストや有名人が、歌やパフォーマンスで、世界中を賑わせている。
エンターテインメントの溢れたところも、アメフトの人気の理由やでー。
気になる人は、Youtubeとかで確認してみて。12分のために、どんだけ金かけてんねんってなるから。
ポジション(ざっくり)
プロローグで書いたとおり、アメフトのポジションは大きく3つに分かれる。
オフェンスチーム、ディフェンスチーム、スペシャルチームになる。基本的には、オフェンスとディフェンスがメインのため、今回はスペシャルチームは簡単に述べていく。
オフェンスチーム
オフェンスチームは大きくわけて、オフェンシブライン、クォーターバック、レシーバー、ランニングバックの4つに分けられる。
オフェンシブラインは、主に敵から味方を守る仕事、クォーターバックは司令塔、ランニングバックはランプレーでボールを相手陣内へ運ぶ仕事、レシーバーはクォーターバックから出されたパスをキャッチする仕事をする。
ただ、フォーメーションによって、様々なポジションや呼び名が変わる。
最もベーシックなポジションを今回は解説していくでー。
オフェンシブライン(OL)
オフェンシブラインは通常5人で形成され、真ん中をセンター(C)、その両隣がガード(オフェンシブガード、OG)、その外側がタックル(オフェンシブタックル、OT)となる。
センター(C)は、スナップ(セットされたボールをクォーターバックに渡す動作)を行いますが、それ以外は、この5人は基本的に1プレイ中にボールに触れることができない。
球技なのに、試合中ボールに触れることが禁止されている人がいるのがアメフトである。笑
オフェンスの要は、OLである。地味なポジションだが点が取れるかどうかは、OLの力量に直結してくる。
なぜなら、OLが強ければ、ランプレーで簡単にボールを前に運ぶことができるためである。
OLに必要なスキル
- 強靭な肉体 NFL平均体重135kg
- 高い身長と長い腕 NFL平均身長190cm
- フットワークの軽さ
- 頭のキレと、機転の良さ
代表的なNFL選手:クエントン・ネルソン 196cm/150kg
クォーターバック(QB)
クォーターバック(QB)はセンター(C)からスナップされたボールをランニングバック(RB)へ渡したり、ワイドレシーバー(WR)へパスを投げたりする。
また、状況に応じて、自分がボールを持ってランプレーに変更する事もあり、チームの司令塔となる存在。
オフェンスの中で、最も花形のポジションであり、だいたいアメリカのスクール映画のカースト1位は、アメフト部のQBである事がほとんど。
なぜなら、一番注目を集めるため、モテるポジションだからである。笑
QBに必要なスキル
- 素早い状況の判断能力と、広い視野
- 強力なリーダーシップ、オフェンスのリーダー
- ディフェンスの動きを的確に読む頭脳
- 正確なパス技術と肩の強さ
代表的なNFL選手:トム・ブレイディ スーパーボウル制覇7回達成
ランニングバック(RB)
ランニングバック(RB)は、セットする位置によって名称が変わる。QBのすぐ後ろにセットするフルバック(FB)、TフォーメーションでFBの後ろにセットするハーフバック(HB)など。
NFLなどでは、QBの後ろにセットする選手は、総称してランニングバック(RB)と呼ぶ場合はほとんど。
ランプレーでボールを託される割合が高く、無敵のアスリートと呼ばれている。地上戦の主役。
タックルしてくる闘争心あふれたディフェンスの選手を、カットバックやスピード、強い体で薙ぎ倒してボールを前に自ら進めていく。
RBに必要なスキル
- スピードと、加速性、俊敏性の高さ
- タックルされても倒れない身体と心
- 仲間を信じて突き進んでいく勇気
- 何がなんでも前に進むというエゴの塊
代表的なNFL選手:クリス・ジョンソン 特徴:ディフェンスを薙ぎ倒していく力強さ
ワイドレシーバー(WR)
ワイドレシーバー(WR)は、サイドに大きく開いた位置から相手陣内へ走り込み、クォーターバック(QB)からのパスをキャッチする。
空中戦の主役。チームの中でも比較的に身長が大きく、足の速いアスリートが担う事が多い。
他競技から、アメフトを再開する場合、特に野球やバスケなどはこのWRで才能が開花することも少なくはない。
WRに必要なスキル
- スピードとクイックネス
- ジャンプ力とボールキャッチセンス
- 駆け引きとディフェンスを騙す能力
- 瞬時に最適な走る走路を判断するための頭脳
代表的なNFL選手:オデル・ベッカム・Jr 最高峰のWR プロボウル3回選出
タイトエンド(TE)
タイトエンドは、最も器用にオールラウンダーである能力が必要。
時には、OLのようにRBの走路を開き、WRのようにパスコースを走りキャッチする、チームの中でも最も器用でなんでも出来る。簡単にいえば、OLのように身体が強く、最も速く走る事ができて、キャッチセンスのある選手がやる事が多い。
まさにスーパーマン。
TEに必要なスキル
- OLと同じくらいの強靭な身体
- ディフェンスを振り切るためのスピードとクイックネス
- 全ての能力が平均以上のオールラウンダー
代表的なTE:ロブ・グロンコウスキー スーパーボウル4回制覇 プロボウル5回選出
ディフェンスチーム
ディフェンスチームはディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)、コーナーバック(CB)、セイフティ(S)からなり、主に相手の攻撃を止めることが目的。
また、敵の持っているボールをファンブルさせたり、パスインターセプトを狙ってボールを奪うこともあり、そのまま得点することもある。
オフェンス同様、フォーメーションによって、様々なポジションや呼び名が変わる。
最もベーシックなポジションを今回は解説していくでー。
ディフェンスライン(DL)
ディフェンスラインは通常4人で形成され、中の2人をディフェンスタックル(DT)、外側の2人をディフェンスエンド(DE)と呼ぶ。
相手のスナップと同時に、相手のクォーターバック(QB)やランニングバック(RB)の動きを封じるために突進する。
闘争心のあふれた、力持ち、動物のような荒くれ者がするポジション。
DLに必要なスキル
- OLに負けないような強靭な肉体とパワー NFL平均体重125kg
- OLに負けないような身長と腕の長さ NFL平均身長
- OLを置き去りにするようなスピードとクイックネス
- 相手をぶちのめすという気持ち
代表的なNFL選手:アーロン・ドナルド プロボウル6回選出
ラインバッカー(LB)
ラインバッカー(LB)は通常3人で形成され、ディフェンスの中心でそれぞれの選手に指示を出す司令塔。
ランプレー、パスプレー両方に常に対応する事ができるようにしなければならない。
OLと対峙することもあれば、WRと対峙することもあるため、スピードとパワー両方を兼ね備えたアスリートで頭のキレが良い選手が多い。
LBの必要なスキル
- 強力なリーダーシップ、ディフェンスのリーダー
- 俊敏さとスピード
- 一発で敵をタックルで倒せる技術と思い切り
- オフェンスの戦術を読んで、瞬時に仲間を動かせる頭の良さ
代表的なNFL選手:ルーク・キークリー プロボウル7回選出
コーナーバック(CB)
コーナーバック(CB)は通常2人で、主に敵のWRをマークしてパスプレイを阻止する。
また、パスをインターセプトして攻守を逆転させたり、そのままタッチダウンを奪うなど派手なプレイがみられるポジション。ディフェンスの花形。
かなりの身体能力が求められ、パスプレーはCBの能力にかかっており、チームの中で最も高い身体能力を持つ選手が担う事が多い。
CBに必要なスキル
- WRに負けないスピードと俊敏性
- 走り負けしないスタミナとテクニック
- サイドライン際でのタックル技術
- 後出しでも負けないほどの、反射神経。
代表的なNFL選手:パトリック・ピーターソン プロボウル8回選出
セイフティ(SF)
セイフティ(S)はストロングセイフティ(SS)とフリーセイフティ(FS)の2人からなり、ディフェンスの最後尾で全体を見渡しながら、冷静に状況を分析し、フルスピードで迫ってくる相手オフェンスを潰す。
まさに、チームの守護神。特に冷静な判断と、相手の分析、瞬時の危険察知能力が求められ、主にCBとLBと連携をとって、敵のランプレーとパスプレー全てを止める。
身体能力が高い事はもちろんだが、頭の良さも大きなアドバンテージになる。
SFに必要なスキル
- スピードと俊敏性
- 危険察知能力と、視野の広さ
- ここぞという時に発揮する精神力とスタミナ
- 敵チームの分析能力と、機転の効く動き
代表的なNFL選手:タイラン・マシュー プロボウル選出2回 スーパーボウル制覇1回
アメフトがハマるポイント3選
とてつもないスピードでぶつかり合う。衝突事故。
防具に身体を守ってもらっている分、ヒットするときは全力でぶつかる。
いつも、痛くないの?と聞かれるけど、全く痛くない。アドレナリンが出ているから。あと慣れ。
身体と身体が打つかる激しさや音も、観客を沸かす醍醐味。
NFLは、130kgの巨体が100m11秒代で走るようなスピードで、ぶつかる。化け物だ。
スペシャリスト揃いで、完全な分業制度
筋肉質やぽっちゃり型、高身長や低身長など、見た目でも様々な選手がいる。
見た目だけでなく、能力にもさまざまな個性がある選手が多く、足の早さや力強さ、集中力やリーダーシップなど、個人の特徴に応じて、活躍できるポジションが必ずある。
そして、それぞれが、与えられた仕事を果たすためだけに練習を続ける。
組織力が最も試されるスポーツで、チームとしての力が大きく勝敗に影響を与える。
戦略スポーツで、知れば知るほど奥が深い
アメフトは、非常にシンプルな陣取り合戦である。
その一方で、フィールド内では、個人技や戦略、心理戦、騙し合いが1プレイの数秒間でくりひろげられており、プレイの戦術は無数といって良いほどある。
「自分だったらどうするか」という視点で試合を観戦できるようになると、さらに深みが増して面白い。
特に、試合前の敵チームの分析が重要であり、準備のスポーツとも呼ばれているほど、準備で勝敗が決まるスポーツなのである。
まとめ
どうやったかな。うまく伝わったやろうか。これを踏まえて、もう一回これをみて欲しい。
陣取り合戦のスポーツ。攻撃するチーム(オフェンス)には4回の攻撃権(4ダウン)が与えられており、パスプレーやランプレーなどで、4回の攻撃のうち10ヤード(9.14m)以上進むと、新たに4回の攻撃権が獲得できる。オフェンスはそれを繰り返しながら、相手エンドゾーンを目指し、タッチダウン(6点)やフィールドゴール(3点)を狙う。逆に、守備するチーム(ディフェンス)はオフェンスの4回の攻撃のうちに10ヤード以上進めないように阻止する。阻止できた場合、攻守交代となり、相手に攻撃権がうつる。野球でいうところの3アウトが、アメフトでは4アウトであると仮定できる。
これが理解できれば、一丁前!!
長くなってしまったけど、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい!
この記事を使って、周りにアメフトファンを増やしていってほしい!!
もう少しこの辺が詳しく知りたいとかあれば、コメント残していって。